ウチら谷川3姉妹
学校の門をくぐると
たくさんの新入生が
玄関をうめつくして
いた。
『人、多いね。』
「迷子になるなよ。」
『ならないよ。ここで
待ってるから早く置い
てきなよ。』
それにしても、人が
多いな…。
しかも、工業専門学校
だから男子率高すぎて
よいそう…。
近くにあった木陰に
しゃがんだ。
「君、大丈夫?」
『えっ…』
前を見ると、龍太
ぐらい背の高い人
が立っていた。
「のぼせた?」
『あっ…大丈夫です。』
すぐに立ち上がって
駐輪場の方に走った。
だって、もろタイプ
だったから。