俺様メイド


「あのね、ここはあんたみたいなのが
働く場所じゃないし人手なんて足りてるの」


椿はきつく俺に言った。
けど俺がそんなんで諦めると
思ったら大間違いだぜ!!


「許可ならとってある!!なぁ関?」


少しなれなれしく関とか言う
執事の肩に手を置くと
苦笑された。


「はい」


「はぁ!?私、聞いてないわよ!!」


椿が怒り気味に立ち上がった。
そんなに嫌だったのか?


「お嬢様に話し相手ができて
いいじゃないですか。
お母様も納得してくれると思いますよ」


何で関がこんなに協力してくれんのか
分かんないけどとりあえず
助かったな。


「...分かったわよ」


「まじか!?」


以外にあっさりと受け入れた
椿には驚いたけど
俺の頭の中はパラダイスだった。


だって1日中椿と一緒に
いれるんだぜ?
これ以上いいことがあるかよ。


「その代わり」


椿の声に俺は現実に戻り振りかえる。


「私には近づかないで」


「いや無理」


当たり前だが俺は即答。
椿に近づけないんじゃここで
働く意味ないし。



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