俺様メイド
「私はあんたが嫌いなの。
だから近づかないで」
「照れんなって椿~!!」
俺は図々しく椿に笑い返した。
こんな笑ってる俺だけど、本当は
傷ついてんだぜ?
そこまで拒否られたらさ。
「関、ちょっと部屋出ててもらえる?」
「分かりました。ピアノの
練習に遅れないようにして下さいね」
「分かってる」
関は音を立てずに部屋を出て行った。
そして関が部屋を出てすぐ
椿が真っ直ぐな瞳で俺を見つめる。
...なんだ?
これはもしやいい雰囲気ってやつか!?
俺は1人で舞い上がってた。
「あんた、あたしのこと好きなの?」
「お、おうっ」
きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
俺はそう心の中で叫んだ。