俺様メイド
「え、ええっいいの!?」
もちろん田沢と帰りたい訳
じゃない
逃げるため。
「うんいいよ。行こう?」
軽く首を傾げると
田沢は顔を赤くした
…タコだ
こんな会話をしたけど
始めっからこんなタコと
帰るつもりはないよ。
私は急いで靴を履くと走った
フーフー言った田沢や
凜達を置いて。
これでも体力はあるほう
だから逃げ足は速い
走るとあっと言う間に
家にも着いた
「ただいまー」
私は頑丈な扉を開ける。
「お帰りなさいませお嬢様」
数人のメイドと執事が
並んで私に頭を下げる
これは日常で
私には当たり前のこと。