わがままマイハニ―
ピンクのリボンのかかった
白いドレスの入った箱を開けると
淡いピンク色で
綺麗なシルバー色の
ストーンが胸元に
散りばめられたミニドレスだった
私の趣味にばっちりあったものだった
それが嬉しいような
悔しいような
なんだか複雑な気持ちだった
「…いらないって
言ったのに」
そう呟くと私は
起きた時にはもう
とっくに昼だったので
お昼ご飯を食べに
ダイニングルームへ向かう
家付きのコックさんも
どこかへ出かけているのか
机の上に昼食だけがポツンと乗っていた
広い家で1人でいるのは
いつもより解放的で
いつもより寂しかった