わがままマイハニ―



「やった!」



私が素直に喜ぶと
陵は「よかったね」と


ポンポンと私の頭をなでる



「…ふふ」


なんだか笑いが込み上げてしまう




「そんな嬉しい?」


陵はちょっと困ったように聞く



「嬉しい」


「ふ―ん」



と陵は前をみたまま
運転し続ける



私はそんな陵を
ずっと飽きることなく
ディズニーにつくまで
見つめていた




「…陵


ミッキーがいる!」


「そりゃあね


いるよね


なんてったってディズニーだからね」



「陵…

写真とろ!!」




私は陵のうでを
引っ張ってミッキーのそばまで行く



< 52 / 63 >

この作品をシェア

pagetop