わがままマイハニ―
「やった!」
私が素直に喜ぶと
陵は「よかったね」と
ポンポンと私の頭をなでる
「…ふふ」
なんだか笑いが込み上げてしまう
「そんな嬉しい?」
陵はちょっと困ったように聞く
「嬉しい」
「ふ―ん」
と陵は前をみたまま
運転し続ける
私はそんな陵を
ずっと飽きることなく
ディズニーにつくまで
見つめていた
「…陵
ミッキーがいる!」
「そりゃあね
いるよね
なんてったってディズニーだからね」
「陵…
写真とろ!!」
私は陵のうでを
引っ張ってミッキーのそばまで行く