わがままマイハニ―




そう言ってあちこち
歩き回ってるうちに



気付くともう夜のパレードの時間
になってしまった



事前に予定立ててたりしたから


割とたくさん乗り物に乗れた






なんで楽しいときって
時間がすぎるの早いんだろう…


「美姫


前の方席とっとこ?」



「うん!」




凌はすばやくシートを
取り出して広げる





しかもちょうどライトアップ
されたシンデレラ城(現オーロラ城)
の見える特等席に







…さすが





感心して見ていると
凌が「なにみてんの?」と笑う






「美姫

ちょっと待ってて」





私を座らせると
凌は立ち上がってどこかへ
行ってしまう




ちょっと寂しくなってしまう




凌を待ってる間マップを
見ていると



首な何か冷たいものがあたる




「え?


何?」



私は首に手を当てる


「ネックレス?」



「昼すごい欲しそうに見てたから」





「ありがとう…」




そんなとこまで見ててくれたんだ…




執事だからお嬢様の
欲しい物が分かるなんて
当然の事なんだろうけど






それでも涙が出そうになるくらい
嬉しい






「それと…



もう1つ」



「へ?」



はい、と私に可愛い
ミニ―のストラップを渡す



「可愛い…



ストラップも
ネックレスも2つももらっていいの?」


と聞くと



「誕生日プレゼントだから」と言う


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