わがままマイハニ―
俺はパソコンを出して
お嬢様のいる場所をGPSで出す
俺はそれを坂井さんに
「ここに向かって下さい」
と見せる
「了解しました」
と言うと坂井さんは
その場へ急いで向かう
GPSをたどって着いたのは
なぜか高級マンション
「なんで
お嬢様がこんなとこにいるのでしょう?」
と坂井さんも同じ事を思ったのか
首を傾げる
ここまでたどり着けたのはいいものの
こんな高層マンションじゃ
中々見つからない
とりあえず一階ずつ見てくしかないか
と決心した時ケータイがなる
名前には恵と表示されている
そう言えば初めから
恵に電話して聞けばよかった
と今さら気付く
「恵?
美姫は?」
「陵様…
ごめんなさい」
「は?
どうした?」
恵は泣きそうな震えた声で
謝る
「とりあえず
事情は後で聞くから
美姫の居場所教えて?
もうマンションは分かってるから
マンションに入るための相性番号と階教えて」
「はい…
最上階です
相性番号は711650です」
「分かった
ありがとう」
俺は恵からの電話を
切るとすぐにマンション内に入り
エレベーターのボタンをおす
中々降りてこないエレベーターを
イライラと慌てで
待てなくなった俺は
階段を登り始める
最上階は35階だ
でもそんな事考えてる
余裕すらなくて
やっとの思いで
たどり着いた最上階の
部屋の玄関を壊して開ける