わがままマイハニ―
「美姫…!!!」
美姫を呼ぶと奥の部屋から俺を呼ぶ声がして
その部屋のドアを開ける
お嬢様はほぼ裸に近い格好で
手をしばられている
俺はお嬢様のところへ
かけよる
「美姫!」
「ごめんなさい
こんな事になるなんて
思ってな…」
俺は「大丈夫だから
ちゃんと分かってる」
そう言ってお嬢様を抱きしめる
お嬢様はほっとしたのか
涙を流す
「…ふ―ん
お嬢様の執事?」
後ろからした声に
俺は振りかえる
おそらく俺と同い年ぐらいの男で
お嬢様のお父様の会社の
ライバル会社らへんの
偉い人に金で雇われたんだろう
お嬢様を使って
お嬢様のお父様になんか
脅しでもかけようとしたんだろうけど
浅はかだ
俺はその男の胸ぐらをつかんで
壁へ追い込む
「何した?」
男は目を反らす
「何したかってきいたんだよ!!!」
男は俺が突然あげた声にビクッとする
俺が拳を振り上げると
男は慌てていう
「ちょっと脱がして
首筋に印つけて
写真とるように言われただけだよ」
「ふ―ん
誰に?」
男はしまったっと
また目を反らす
俺は「死にてえの?」
と男の耳元で言う
「分かった!
言うから!!」
その男はちょっと
脅しただけで
全部簡単にしゃべった
どうやら俺の予想は
的中してたらしい