半熟cherry

そんなオーラのある郁のそばに行くのは気が引けたケド。



……約束、だしね……。



私は郁に近寄った。





『…おはよぉ』



真っ正面から行くのは恥ずかしくて。

真横から声をかけた。



「あ…おはよ」



郁はちょっとビックリした顔をした。



『時間前に来てるなんてエライじゃん』



真横から声、かけたから驚いたのか。

まだ目を見開いてる。



『…え?なに?』



なに、なに?!

私なんかおかしい?!



シフォン素材のふんわりしたブラウスに。

短すぎないショートパンツ。

サンダルはウエッジソール。



子供すぎず、大人すぎず。

一番無難なコーディネートにしたはず。





………おかしかったのかな………。



 

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