半熟cherry
暑くて飲みに行きたい気分だったケド。
あいにく一美はイナカに帰っていて近くにいない。
他の友達と言っても。
今日は平日。
明日、私は休みだけになんとなく誘いづらい。
…仕方ない、家で飲むか…。
そう決めて買い物を済ませ。
自分のマンションに帰った。
すると。
Tシャツにジーンズとラフな服装で。
エントランスに座りこんでいる人がいた。
「……遅ぇし」
めんどくさそうにそう言葉を発したのは。
見慣れた顔。
『涼真?』
「たまには飲もうぜ〜」
そう言って。
手に持っていたコンビニの袋を見せてくれた。