半熟cherry
いまさらだけど。
コイツ、未成年じゃん!!
お酒なんか飲ませちゃマズイし!!
『…私、一応涼真の副担なんデスケド』
冷蔵庫を開けてビールを取り出してる涼真に話し掛ける。
「何をいまさら」
“バカじゃねぇの?”とでも言いたそうな顔をして。
ビールの口を開けた。
『教師の前で飲酒なんて…』
ここで涼真が私の言葉を遮った。
「茜ントコ行くっつったら。
オカンには“飲み過ぎないように”って言われたし。
おばさんには“茜と飲み比べするの〜?”って言われてきたし。
…親公認だからいいだろ?」
ドカッとソファーに身を預ける涼真。
……あの2人……。
私が“教師”だってコト。
忘れてんじゃないの…?
「ま、今日は酔っ払っても迎えに行く必要ねぇから楽だしな♪」
笑いながらそう言って。
テーブルに置いてある枝豆をくわえた。