半熟cherry
郁はサクランボの茎を結べる。
…………………………。
ってコトは。
キス、うまいのかな…。
“あの日”もしたんだろうか。
でも覚えてない。
そもそも。
サクランボの茎を結べるからって。
ホントにキスがうまいんだろうか。
「……どした?とうとう壊れたか?」
涼真が小さくあくびをした。
私は。
イイカンジに酔っていた。
記憶もあるし。
自分が何をしてるのかまだわかる。
でも。
お酒の勢いは怖い。
この後私は。
知りたくなかったコトを気付かされるコトになる。