半熟cherry
そんなコトを考えてる私の気持ちを知ってか知らずか。
まだ“傷つきました“的な顔をしながら涼真は。
言葉を続けた。
「自分から誘っといて他の男の名前呼ぶなんて。
茜チャン、サイテー…」
ソファーに寄りかかる涼真は。
表情とは裏腹に声のトーンが上がる。
…なんて言ったかにはなかなか触れないケド。
なんかコイツ、楽しんでないか…?
それに。
私は誘った覚えもないケドッ?!
私がイライラしてきたのがわかったのか。
目を細めて今日一番の。
意地悪そう…いや。
根性悪そうな笑顔を浮かべて言った。
「俺じゃなくて郁ならいいんだ?♪」
………最悪だし………。