半熟cherry

『……はい……?』



あの、日…?



島崎先生は。

ゆっくり、私の頬に触れた。



「そう、“あの日”…」



目の前には厭らしい顔をした島崎先生。




“あの日”って。

もしや、…文化祭ッ?!



背中に冷や汗が通る。

まとわりつく空気はうざったいほとムシムシしてるのに。

私の背筋はゾクゾクして…寒気がしていた。



「…今度は逃がさないから」



凍り付くような島崎先生の目に。

動けなくなった。





文化祭のトキ。

島崎先生は“私”だってわかっててあんなことしたんだ。

…ヤダヤダ、最ッ低!!



あの日私に触れた手が距離をつめてくる。



「…友藤センセイ…」



囁くのは気持ち悪い島崎先生。



逃げようにも。

肩をガッチリ捕まれてる。



どうしようッ…!!



 

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