半熟cherry

全く、バカな子だ。

しかもこの荷物。

どうやって持ってきたんだか。

ボストンバックが2つもある。



泊まり込みで宿題手伝わせるつもりだったのか…?



てか、そんなに持ってこなくても洗濯すれば済む話じゃない?



涼真はカウンターの向こうで電話中。



夏休みが楽しいのはわかるケド。

毎日少しずつやっても苦にならない量しか宿題出てないデショ?!

…テストの結果次第では。

補習やら特別課題やら出る人もいるのに。

ほぼパーフェクトが聞いて呆れるわ。



「…うん…そうそう。
俺のバイク停めてあっからわかっと思う。
…着いたら連絡して、んじゃ」



電話が終わった涼真は。

パタン、とケータイを閉じると。

ソファーにドッカリと座り込んだ。



 

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