半熟cherry
「はぁ?!なんで俺?!」
ソファーにお腹いっぱいの身を沈め。
後は風呂入ってビールだな、なんて考えでもしてたんだろう。
眉間にシワを寄せて不機嫌全開。
「…ヒマそうだから」
「ヒマじゃねぇし!!」
イヤイヤ、アンタのやってるコトはヒマそのものだよ…。
一美は一つ、大きくため息を吐くと。
「…アイス、買ったげるからおいで」
そう言った。
一美のこの一言に。
涼真は“ガバッ”と起き上がり。
「喜んで、お供シマス♪」
……なんて単純なヤツ……。