半熟cherry
『んなッ?!』
な、な、なッ?!
なにッ?!
なんでキス?!
軽く触れただけなのに。
唇が熱を持つ。
…一瞬にして顔が熱くなる。
そんな私を見て郁は。
意地悪そうにニヤニヤした。
「顔、赤いよ?」
『う、うるさいッ!!』
“クックックッ”と小さく笑いながら部屋に入っていく郁を見て。
私は両手で熱くなった頬を押さえた。
年下のくせに。
生徒のくせに。
なんでこんなにドキドキさせられるんだろう。
郁の一挙一動に私の心臓は。
急加速をしたり、痛くなったりする。
……それも仕方ない。
だって私は。
郁が好きなんだから。
こうなったら開き直るしかない。
私と郁は。
まだ始まったばかりなのだから。
ひとまずEND…?