半熟cherry
……すぐ確認しろって……。
なんかすごくイヤな予感がする。
今すぐ丸めて捨ててしまいたい。
そのメモ用紙は白いはずなのに。
真っ黒なオーラを纏っているように感じた。
生きて還ってこれる指令でありますように…。
そう念じて意を決すると。
恐る恐るメモを開いた。
『……ん?』
白いケド黒いメモ用紙には。
読みやすいキレーな字で。
11桁の数字と、アルファベットが連ねてあって。
番号とアルファベットの下には。
メッセージが書かれていた。
“今すぐに、このアドレスに友藤 茜のケータイ番号を送信するように。
俺、目の前にいるからね”
……はぁ?!
これって。
加藤先生からじゃなくて。
郁から?!
隣に立ってる郁を見上げると。
“は・や・く”
と口パクしながらメモを指差す。
…やっぱりコイツか〜ッ!!