半熟cherry
「……ん……」
!!!!!!!
背中の方にあるベッドから聞こえたちょっと擦れた声が耳を掠める。
ヤバいッ!!
起きてくるッ?!
まだ下着すら身につけていないカラダを。
無造作に掴んだ服で隠す。
そして。
ゆっくり振り向くと。
彼はまだ気持ち良さそうに眠っていた。
『……はぁ……』
安堵感からか。
罪悪感からか。
ため息が漏れる。
そして。
下着、服を身につけると。
“ごめんなさい”
どうしていいのかわからないから。
そう書いたメモと。
ホテル代くらいにはなるだろうと。
10000円札をテーブルに置いて。
そっと部屋から出た。