半熟cherry

一歩…また一歩と私の方に歩いてくる。





『島崎先生…?』





無表情だった島崎先生は。

「…キレイな肌だね」

そう言って。

ニヤリと厭らしそうに笑った。





…キモチ悪い、キモチ悪い、キモチ悪いッ!!!





窓際にいた私には。

これ以上後退るスペースなんてなくて。

島崎先生が歩を進める分だけ。

私との距離も狭まっていく。





「…キミがそんな格好してるからいけないんだよ…」





目の前に来た島崎先生が。

私の肩に手を伸ばした。





ヤダヤダヤダッ!!

キモチ悪いッ!!





思わずギュッと目を瞑った。



 

< 78 / 283 >

この作品をシェア

pagetop