ヒマリュウⅠ 〜03.18-SS【幸せいっぱい】追加〜
『………ッ!』
「恭哉、今から来るって。」
『あ…、そう』
リビングのドアにもたれ掛かる舞。
正直、かなりビックリした。心臓に悪いと思う。
「じゃあフルーツでもカットしちゃいましょうか」
『カット…?するもんなの?』
「なに…あんたは、桃を丸かじりでもするつもり?」
『あー……切りましょう。』
モモ、キウイ、バナナ、イチゴ、ミカン。
まな板に並べられたフルーツ達。
「モモは一口大に、キウイは半分に切ってそれを六等分に、バナナは適当な大きさに、イチゴはヘタだけとってそのまま、ミカンは剥いて一個一個分けましょう。」
『………りょーかい。』
矢継ぎ早に告げられた言葉に、自分なりに理解して取り掛かる。
「お皿はこの量だから大きめで…五枚ある?」
『そこの棚に入ってる』
「ありがと。…てか料理しない割にはこの家、結構豊富にあるわよね。」
『あー…冬可が一通り揃えたみたい』
「ああ…ね。」
舞の言う通りにフルーツを切って、用意してくれたお皿に盛りつけていく。
ミカン12個。
皮を剥いて一つ一つ剥がしてお皿に盛る。12個は相当な量で、舞も付き合ってくれた。
バナナ8本。
適当なサイズに切って楊枝を挿す。
イチゴ4パック。
全部ヘタを取って楊枝を挿す。
キウイ12個。
皮を剥いて二等分したものを更に六等分して楊枝を挿す。
最後はモモ4個。
これも皮を剥いて一口大に切っていく。それに楊枝をさして…
『完成ッ!!』
「ただいま〜」
「お邪魔しま〜す」