Sweet Game



「一つ条件…どちらか片方が相手に惚れたらゲームは終了」



わかったか?と言って先輩は私の顔を覗き込む



あまりにも先輩の顔が近くにきたので慌てて首を縦に振る


そうすると先輩は満足げな表情で私から離れた



「じゃ、そーいう事で」


クルっと先輩は体の向きを変え教室のドアに向かって歩き出した



「せ、先輩っ…!」

私は帰ろうとする先輩を呼び止める



「ん?」


短く返事をし歩みを止めて顔だけをこちらに向ける先輩



「…先輩は何がしたいんですか?…目的は、なんですか?」


ゲームの相手なんて別に私じゃなくてもいいのに、何で私なの先輩?



悪戯っぽく笑う先輩の口から出る言葉を待つ

そしてゆっくりと先輩の口が動いた


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