Sweet Game
「…目的もなにも、俺はただゲームがしたいだけ」
そう言って先輩は片手をあげる
「じゃーな。自分の頭の悪さに落ち込んでる……ー川崎千奈」
ー…え?今、私の名前っ
「ゲームスタート」
教室を出る瞬間、先輩はその言葉を残して出て行った
何だかわかんないけど…
「私、負けませんから!」
先輩の出て行った扉に向かって私はそう叫んだ
ていうか自分頭の悪さってー…
「あっ…」
泣いてる時、声かけてきたの湊先輩だったのか!
いや、気付くの遅いな私
「…よしっ帰るか」
とりあえず私、負けませんから先輩
心の中で先輩に呟き、私は鞄を持ち教室を出た