アイドルだって恋したい!
涼介君はあたしの格好を見て、徐にパーカーを脱ぎだした。


どうしたんだろう?


そう思っていると涼介君が脱いだパーカーをこっちに差し出してきた。


「これ着てろ。男物で悪ぃけど、無いよりマシだろ」


「わお、涼介優しい」


正樹君が冷やかしてるけど、そんな声も耳に入らないほどにあたしの心臓が鳴り響いていた。


「ありがとぅ」


消え入りそうな声でお礼を言ってパーカーを受け取ると涼介君は何事も無かったかのように席に座ってしまった。


パーカーを着てみると、さっきまで涼介君が着ていたからか少し温かくて、いい香りがした。











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