アイドルだって恋したい!
それから一時間ほどして解散した。


「それ、愛理にやる」


帰り際に涼介君が無愛想にそう言った。


「いいよっ!ちゃんと洗って返すから!」


ってか涼介君、今、「愛理」って呼んだ?


「いい。どうせ、もうそろそろ捨てようと思ってたし」


ちょっと悪い気もしたけど、涼介君の優しさに笑顔で「ありがとう!」と言った。


そのあと、なんだか涼介君の顔が赤かったような気がしたけど、夕日のせいかな?なんて思って涼介君と正樹君と別れた。








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