幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-
「どうかしましたか??」
透き通るような、
可愛らしい高い声が
彼の真ん中に響く。
「大丈夫です。」
本当は どうかしたのだ。
彼は未知な気持ちの
正体に気づいた。
落ち着かない自分、
高鳴る鼓動、らしくない。
こんなの決まってる。
一目見たときから
この感情は
隠しきれない...。
簡単じゃんか。
彼は自嘲気味に
笑った。
未知な感情の答えに
たどり着いて。
もう一度彼女を
チラリとみた。
やっぱり小さい体に
大きな瞳が美しかった。