幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-


これ以上一緒にいたら
自分抑えられる自信ないや。


彼は天性から授かったのか
人との距離感を掴むのが
得意だった。


今は突っ込みすぎると
後がつらい。
どうせここの生徒なのは
わかってることなんだから。


「じゃ-
早くくるとい-ですね。
話しかけてすみませんでした。さよ-なら。」


最後はニコッと笑う。
お約束。


そうすると
たいていの人は
顔を紅くしたり
同じようにニコッと
返してくれる。



「うん、ありがとう。」


ほら。
笑顔をくれた。
俺成功したみたい。


でも、俺ヤバいかも。
いつもは絶対俺の方が
相手を紅くさせてる自信
あるのに、今は多分...


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