幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-


「わぁ。
ありがとうございます!!」


彼にとって抑揚の有無は
関係ないらしい。


「で??」


「で...??」



聞き返すと盛大なため息を
贈呈された彼はますます
困惑した。



「な、なんですか??」


「...お前馬鹿??
この先どうすんの
っつってんだけど。」


....


「えっ。どうするって
どうするんでしょう。」


..............







彼の質問返しは
言葉を失わせる力が
あるらしい。



「沙智先輩??」


逆鱗に触れないようにそっと
といてみたが....。

触れてしまったらしい。
那都には
何かが静かに切れる音が
聞こえたという。



「お前の今までの
チャラさは
何のためだったわけ??
何今更純情ぶってんの??
ありえな。
つかお前何俺に
電話してきてんの??
馬鹿か??いや馬鹿だろ。」



最後に馬鹿認定をされるは
言いたい放題だわで
那都の思考はとてもゆっくり
回った。


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