幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-

「えっ。
そうじゃなくてぇ...。」


何??
なんか言いづらい理由なの??

ためが長いほど
不安度数はあがるもの。

今の不安度数は
なかなかだった。


「そうじゃなくて..??」


少し甘えた声でせかす。


「年上かと思ってたの。」


え、だから駄目ってこと??
年下は圏外??
いやもはや論外??


彼にしては
かなりネガティブな
考えが頭を掠める。
いや、
ど真ん中ストライクで
向かってくるのだった。


そんなだったから
今度は彼が静寂を
生み出していた。


しばらくして
凄く心配そうな声で
那都君
と呼ばれ、
那都君はビクッとした。


ここにきて
繕えないほどに
余裕が無くなっていた。


「えみり先輩って年上好き??」


なんて聞いていた。


ねぇ、先輩。
この発言
期待させたいんですよ??


そんな
前向きにネガティブな
想いを馳せながら。


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