幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-
「えみと
居るんじゃないの??」
そして痛いところを
つかれる。
「いや、それが...。」
「何。」
このカップルヤダ...
彼は心から
そう思った。
というのも、この冷たい
声と態度の持ち主は
紛れもなく
昨夜彼に冷たい声と態度を
とってくれた
沙智先輩の彼女、
嘉弥先輩だったからだ。
「つかえみは??
いないの??何してんの??
泣かせたの??」
沙智先輩より酷い...。
彼は剣幕にまけそうだったが、はいと小さな声で
肯定したのだった。
すると
はぁ?!
という何とも柄の悪い声が
聞こえた後、
ぶちっと音がした。
「切られた..。」
彼はあまりの早い展開に
しばらく突っ立った
まま動けなかった。