幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-
「えみり先輩。」
ありったけの信憑性を
込める。
「こ、告白メールなんて
きてないよ??」
「送ってないもん。」
そう答えたら
不安そうな顔をした彼女に
慌てて彼は付け足した。
「だっていきなり
告白したらえみり先輩
断ると思ったから。」
俺意外と堅実派だったみたい。
「...遊びじゃない??」
「遊びなんかじゃないよ。」
2年も遊んでられないよ??
「罰ゲームなのに??」
痛いところつくなぁ。
でも、逆に罰ゲームでしか
関われなかったんだ。
彼は彼女の疑問に
真実だと信じてもらえるよう
願いながら答えていく。
彼女の顔から
不安が徐々に消えてくのが
彼の心をはしゃがせた。