幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-
「だってわざと負けたんだ。
きっかけが
欲しかったんです。」
罰ゲームなんて
ただのとっかかり。
響きが悪いだけ。
彼はニコッと笑ってみせた。
そんな彼とは対照的に
彼女の目からは
涙が流れて出していた。
その背中を
優しく叩いてくれる
彼に彼女は
安心しだしたようだった。
「那...都...君、」
途切れ途切れに自分の名を
呼ぶ愛しい君。
「はい。」
「わたっし、那都君が..
那都君がす、き..。」
「はい。」
「那...那都..君はすき??」
そんなの決まってます。
彼は即座に返事した。