幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-
そして泣きやんだのを
見計らって彼女の手をとって
ベンチに腰掛けた。
ただ腰掛けた??
まさか。
どさくさにまぎれて
自分の足の間に座らせて
真っ赤な顔した彼女に
追い討ちをかけるかのように
彼は耳元で
「俺、
川瀬那都って言います。
見た目こそ
真面目じゃないけど、
めちゃくちゃ一途に
えみり先輩のこと好きです。
よろしければ
つき合ってください。」
と甘い声で囁やいた。
するとうつむきながらも
はっきりした声が聞こえた。
「私、
国見えみりって言います。
めちゃくちゃ
那都君好きです。
よろしければ
付き合ってください。」