幼なじみ攻略法-愛しの先輩様へ、罰ゲームに便乗して-


初対面の人に
こんな風に自然に
聞き出せるのは彼しか
持っていないだろう
独特のさりげない
雰囲気のせいだ。

彼はその屈託のない
笑顔で
人の警戒心をいとも簡単に
取り除くことができた。


もちろん
全ての人に、とは
いかなかったけれど。


ともかく彼は
そんな自分を最大限
生かして
生きてきていたのだった。



今回も上手く言ったはず..。

彼はそのことには
自信があるのに、
何故か心がざわついた。


彼女がなかなか
返事をしないからだろうか、
それとも...



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