ごめんね…そばに居られなくて

本当の再会

それから、数ヶ月後、誕生日プレゼントを買うのに一度だけ二人で買い物と食事を許された。

レストランで向かい合って座り、メニューを見て注文したあと、娘は、テーブルに頭をふせたまま。でも、娘の思いがいっぱい伝わってくる。

別れてすぐに娘と数時間だけ会わせてもらった時、パパのところに帰ろうと車に乗せ、エンジンをかけていると「ママ〜パパのところに行きたくない」と大泣きして抱き着いて離れない。こころもこのまま、引き返したいと思っていただけに、涙があふれ出た。「ごめんね〜馬鹿なママで〜ごめんね〜ごめんね〜」と叫びながら、車を走らせた時のことが、蘇った。
辛くてたまらい。
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