恋愛小説
アルバイト先のお店は、連日大忙しだった。


若いお客さんが多いと社長の奥さんが言った通りに、
若いお客さんで、開店から常に満席の状態だった。


理由は、同じアルバイトの美恵ちゃんにある。


美女という訳ではないけれど、ハキハキとしていて明るくて、
オシャレな美恵ちゃんは、地域の大きな会社の社長令嬢らしい。


社長令嬢というと、おしとやかなイメージだった私は驚いたけれど
社会人の彼氏が居る美恵ちゃんは、客あしらいも大人っぽくて、
健康的で色っぽかった。


一度だけ、家に遊びに行ったら、家の庭に観音像が立っていて、
私は思わず笑ってしまったのだけど、それでもムッとしたりしないで
「おかしいでしょ？」とお父さんの美意識を愚痴るので、
さらに笑ってしまった。
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