恋愛小説
そんな美恵ちゃんと一緒に働いていれば、いくらニブイ私でも
この店に呼ばれた理由は、自然に分かった。


客のあしらいに長けていても、常にお客さんに絡まれてしまう
美恵ちゃん1人では、満席の状態の店内をうまく回せないので、
地味な私がセットになっている。という感じだったのだ。


私は男の人に話すような話もないし、ただ注文を聞いたり、
料理を運んだりするだけの仕事のほうが気が楽だったし、
走りまわって疲れて帰れば、余計な事を考えずに済むから、好きだった。


そんなお店に慣れた頃。私への嫌がらせが始まった。
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