恋愛小説
「返して下さい!」突然の出来事に、顔を真っ赤にしていると
「怒った、怒った」と、さらに笑うので、涙が出てきた。


聡子とお揃いで買ったピアスが、野蛮なお客さんに奪われてしまった。


「返して゛え~ぇ」と子供みたいな泣き顔になりながら訴えると
「これと交換するから、今日の夜に取りに来て」と、銀色のピアスを
私に握らせて、「ビール5!」と勝手にオーダーを言い始める。


要は、夜に取り返したらいいんだな?絶対に取り返すっ!!!


考えても仕方ない事に、いつまでも悩まない。決戦は夜に持ち越した。
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