恋愛小説
18歳の誕生日も、私は居酒屋のアルバイトのシフトを入れていた。
お父さんからの仕送りなんて、全部お母さんが使ってしまう。
聡子は「もっとお洒落すればいいのに」と言うけど、私は聡子みたいに
皆が振り返るくらい可愛い訳ではないし、第一、お金がない。
「帰ったら一緒にご飯でも食べに行こうよ!」と言ってた聡子の
顔を思い出して、その日も、ジーパンとトレーナーにコートを着て、
バイト先に向かうつもりで自転車のペダルを漕いでいた。
お父さんからの仕送りなんて、全部お母さんが使ってしまう。
聡子は「もっとお洒落すればいいのに」と言うけど、私は聡子みたいに
皆が振り返るくらい可愛い訳ではないし、第一、お金がない。
「帰ったら一緒にご飯でも食べに行こうよ!」と言ってた聡子の
顔を思い出して、その日も、ジーパンとトレーナーにコートを着て、
バイト先に向かうつもりで自転車のペダルを漕いでいた。