アリス in wonderland
「つかさ〜??ひっさしぶりじゃんかー。」
つかさ兄に連れられて。
行った場所は、知らない女の人の家。
中から出てきた彼女は、すごくキレイな年上の女の人。
かなりの美人だ…
長い黒髪に長身の細身でスタイルのいい体。
まるで芸能人みたいに、カッコイイ。
「センパイ、久しぶり。」
つかさ兄より年上らしい彼女は、そう言ったつかさ兄の笑顔に。
少し頬を赤らめて微笑む。
そして遠慮がちに隣に立つあたしを見た。
目があった瞬間に、ぺこりとあたしは頭を下げる。
「その子?」
「あぁ。サイズ合うかな。」
「うん、女の子にしちゃ結構身長もあるし、だいじょーぶかな。ただあたしがバカでかいから 笑 ちょっとスカート丈とか手直しいるかも。まぁ上がって。」
女の人はそう言うと、あたしたちを家へ招きいれる。
あたしはまだ状況がよくつかめなくて、彼女の家に入っていこうとするつかさ兄を見る。
「センパイ、オレらの高校の卒業生。だから制服、譲ってくれるって。ネクタイは無事だろ?学年によって色変わるから、ネクタイはまぁ最悪買うしかねーけど。その制服、おばさんには見せらんないだろ。」
そう言って、あたしの頭をくしゃっと撫でる。
いつものつかさ兄だ。お兄ちゃんのように、頼りになる…