アリス in wonderland
「待って、美咲っ!ねぇ、美咲ってもしかしてテッペイのコト好きだったりする?」
気になったコトは何でもズバズバ口にするあたし。
美咲もそんなあたしの性格には慣れてるから、驚かない。
「…うん、多分。自分でもまだよく分かんないんだ。でも今の告白のシーンは結構きたかも…」
半分泣きそうな顔で美咲が振り返る。
無理やり笑顔を作ってみせてるのがバレバレだ。
「…美咲。あたし協力するよ?テッペイは最高にイイヤツだもん。」
自分は弟としか見れなくても、アイツの良さは一番知ってるから、親友が彼女なら文句なんてない。
「ありがと☆でもあたしは大丈夫だよ。テッペイ君、きっと好きな子いるから。叶わない恋だって分かってるの。」
美咲がそう言ってまた歩き出す。
「そんなの、分かんないじゃん!その好きな人って、もしかしたら美咲かもしれないじゃん?」
あたしの言葉に美咲が首を横にふる。