アリス in wonderland
「何でっ?分かんないじゃん、そんなの。本人に聞いたワケでもないでしょ?」
「アリス、あのね…」
美咲が何か言いかけた時、何か白い物体があたし達を遮った。
「キミ、アリスって言うのっ!? まさに不思議の国のアリスだね!運命だと思わない??」
そう目の前の白い物体が言うから、見上げるとそこにはウサギの着ぐるみを着た人が立っていた。
「…何、それ?ってか着ぐるみってしゃべっていいの?」
あたしの反応に、美咲も少し怪しげにウサギの着ぐるみを見つめる。
「別にいんじゃね?喋るウサギってコトで♪はい、コレ。ワンダーランドへの招待券☆」
そう言うとウサギはあたしと美咲に手に持ってた紙のチラシを渡した。
「ワンダーランド?」
美咲が首を傾げる。
「あたしがアリスであんたが白うさぎだからでしょ?くだらない。」
そうあたしが言うと、美咲が納得した。
「そーゆーコト♪でもそれだけじゃなくてぇ、その場所もホントにワンダーランドって言うんだよなぁ。だから運命?アリスちゃんは絶対に来なきゃっ!」
白うさぎにそう言われ、何だか胸がざわついた。
夢のウサギ…?
まさか…ね、