アリス in wonderland


夢に見た光景と重なった。

こういうのってデジャブって言うんだろうか。

ウサギを追って、螺旋階段を駆け下りて、その先にあった場所。


そこはビルの地下2Fにある“ワンダーランド”という看板がかかった、バーみたいな場所だった。

未成年のあたしは戸惑いながらそのブリティッシュちっくな作りの扉を開ける。

「いらっしゃいませ。お待ちしてました☆アリス様」

扉のすぐ近くには、童話、アリスの中にでてくるティーパーティーの帽子屋の格好をした男の人が立っていて、あたしにそう言った。

「どうしてあたしの名前っ?」

びっくりしてそう言うと、今度はその男の人が少しびっくりした顔をした。

「これはこれは。本当にアリスというお名前でしたか。このお店にピッタリのお客様だ。どうぞゆっくりしてって下さい☆ティーパーティーは初めてですか?」

あたしはコクリと頷いた。

あたりを見回すと、数人客がいるが、みんなアリスの登場人物のコスプレっぽい衣装を着てる気がする…

ここは何っ!?


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