アリス in wonderland
「…まさかアリス、宇佐美先輩に惚れた?」
美咲の言葉に顔が勝手に熱くなる。
「違っ!」
あたしの反応に美咲がニヤニヤ笑いだした。
「ふーん、そっかぁ。宇佐美先輩ねぇ、やっぱアリスってば、テッペイ兄弟見慣れすぎてレベル高すぎだわ。」
「別に顔で惚れたワケじゃないもんっ!」
そう返したあたしに、美咲がもっとニヤつく。
「やっぱ惚れたんだ♪」
しまった、自爆…
「惚れたのかどーかもよく分かんない。」
「でも気になるんでしょ?それは恋だよ☆」
美咲にそう言われて、あたしは自分の中に出来た新しい感情を恋だと認めはじめた。