アリス in wonderland
☆白うさぎの秘密☆
「結衣ちゃん♪ちょっといい?」
昼休み。
2年の教室がある廊下はざわついていた。
「っ!?宇佐美センパイっ!!」
そう、なぜならこの人があたしの教室までやって来ちゃったから。
「やだなぁ、先輩なんて呼び方。亮クンって呼んで☆」
知ってか知らずか、この人は冗談でそんなコト言うもんだから、彼を取り囲んでた女の子達がざわめく。
「ちょっ、やめてよ、そーゆー悪い冗談っ!変なウワサがたつじゃん。」
慌ててあたしが言っても、コイツは自分がどれだけモテるか分かってないらしい。
「何それ?冗談じゃないけど?」
「あー、もういいやっ。とりあえずいこ?ここじゃ目立ちすぎ。」
あたしは彼の手をとって歩き出す。
男子がひやかしのヤジをとばす。