アリス in wonderland
「やっと名前で呼んでくれた☆嬉しいな♪」
亮クンがそんなコト言うから、もっとあたしの顔が赤くなる気がして、思わず両手で頬を覆う。
「あと、ありがと。ってか、どうりで英語上手いワケだ。オレの歌詞あってる?いっつも適当に書いてっから、文法とか?」
「うん。すごく深い歌詞だと思うよ、あたしは好き。」
そう言うと、今度は照れくさそうにする亮クン。
胸がキュンとする。
「…最後のラインはさ、あれは今のオレの気持ちだから。」
「へっ!?」
突然マジな顔で亮クンがそんなコト言うから、びっくりする。
「まぁ分かんないならそれでいいけど。」
そう言うと、いつの間にか彼の前にも用意されたオムライスを、亮クンは何もなかったかのように食べ始めた。