アリス in wonderland
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結局あたしは亮クンに送ってもらうコトになり、帰り道を二人で歩く。
田舎町だから、夜は店もほぼ閉まってて、人通りもあまりない。
こーやって歩いてるとカップルとかに見えたりするのかな、なんて考えはじめると止まらない。
ドキドキしちゃう。
「…手、かして?」
「えっ!?手っ!??」
いきなり亮クンがそんなこと言うから、ドキドキしすぎてあたしは大きな声で反応する。
は、恥ずかしい…
「ん、まぁ何て言うか、あそこにたむろってるヤツらウザそうだし。」
そう言い終わるか終わらないかのうちに、亮クンがあたしの手をとる。
ドキドキが手から伝わりそうなぐらい、緊張する。
「高校生?カップルかよ、可愛いね♪こんな時間まで何してたの~?イケないよー(笑)」
酔ってるんだろう、大学生ぐらいの男の人達があたし達に絡んでくるけど、亮クンが繋いだ手をしっかりと引っ張ってくれる。
「エッチなコトとかしてんなよー、少年っ!はははっ」
後ろから大声で叫ぶ彼らを無視して亮クンはずっと手を繋いだまま進んでく。
このまま時が止まればいい…