アリス in wonderland
お昼休み。
あたしは美咲とテッペイの教室の前まで来ている。
亮クンにはメールでハナシは済ませておいた。
この注目の中、さすがにデートのお誘いなんて行けないし。
返事はすぐに返ってきて、OKの返事に美咲のが喜んでいた。
「ほら美咲、声かけなっ。」
教室の前で戸惑う美咲の背中を押す。
すると近くにいた男子があたし達に気づいた。
「有栖川ってことは、テッペイに用事?」
「うん、まぁね。テッペイいる?」
「あぁ。おーいっ、テッペー!!幼なじみ来てんぞー!」
彼が大声でテッペイを呼ぶから、テッペイ以外のクラスにいる子全員があたし達に注目する。
うっ、しまった…
気まずそうにテッペイがこっちにやってくる。
「…何?」