アリス in wonderland
気まずい沈黙。
クラス中の視線が痛い。
美咲も黙ってしまってる。
「ちょっと購買でパンでも買いいかない?」
あたしの提案に、美咲はうなずくけど。
「ここじゃ話せないよーなハナシ?」
テッペイは相変わらず不機嫌で。
どーしよう…
「別にそーゆーワケじゃ。」
「あ、あのねっ!今度の日曜、みんなで遊び行かない?ってハナシなの。宇佐美先輩とアリスとあたしで、テッペイ君も大勢いたら楽しいかなぁって思って、でも迷惑だよね?ごめんね。」
美咲が早口でまくしたてる。
今にも泣きそうな美咲に、だんだんあたしはテッペイに腹がたってきて。
「ってかさ、」
しゃべりかけた時。
「…いいよ。」
「はっ?」
「えっ?」
美咲とあたしが同時にマヌケな声を出す。